タカラジェンヌの素養とは~宝塚受験を目指すあなたへ~

 

宝塚音楽学校の試験は、願書を出したら、一次試験・二次試験・三次試験・最終面接と進みます。

最近では願書が書類審査となり、そこで落ちてしまう人も出てくるようです。

技術力がまだ伴わなくても可能性のある人を採用するために、書類審査が追加されたと聞きますが、言い換えればいくら技術力を磨いていても、書類審査に落ちてしまったら技術も見ていただけないことになりますから、得をする人だけではなさそうですね。

 

試験課題はバレエと声楽。

私は小さいころからクラシックバレエを習っていたので、その点に関しては特に問題ありませんでした。

あとは声楽。

バレエは体型が恵まれているというのはあっても、何もトレーニングをしないで上手になることはありませんが、声帯というのはもともと持っている声帯がよければ圧倒的に歌がうまくなりますし、どんなに練習を積んでも叶わない部分でもあります。

 

タカラジェンヌで歌姫として活躍できる人は、声がよければそれだけでもかなりの得をします。

 

宝塚歌劇団で求められるスキル

圧倒的な美しさと華やかさ

スタイルの良さ

歌のうまさ

スター性

タカラジェンヌらしさ

 

上記がない人は、ないなりに自分を磨いて、寄せていくということが必要です。

バレエ・声楽は受験科目にもありますので、そこはレベルが高い方がいいと思いますが、今日明日で上手になるものではありませんので、第一印象でパッと一目を引く自分になるように自分を磨くのが一番いいかと思います。

日本舞踊やタップダンスがとても上手というのをアピールできたとしても、入団してからそうそう重要な部分ではありません。

 

私が思うに、顔がそこまで美しくなくても9頭身ではないかというほどのルックスの良さがあった場合、かなり有利な気がします。

スタイルの良さというのは美女認定されるからです。

 

もちろん、合格できることを前提に習い事をしているに越したことはありませんが、優先順位の高いものを磨くことがおすすめです。

 

入学後はよい成績をとることができますから、いろいろやっておくのは入団してからも技術面では苦労がありません。

 

いちばん大切なのは“華があること”

これは本当に重要ですが、みんなが持ち合わせているものではありませんので難しいところです。

言い切ってもいいですが、華がないとやはり中央に立てないと思った方がいいでしょう。

トップスターになりたいのであればです。

 

でも、宝塚歌劇団の舞台というのはトップにならなくても、あのステージに立てるだけで、(タカラジェンヌの生活を送れるだけで)素晴らしい経験ができますので、夢としてトップスターを目指した方がいいとは思いますが、それだけにとらわれるのではなく、努力精進することを忘れてはいけません。

 

トップを目指さずして手に入れられるものはないと思っているので、常に上を見て目標を立てることをお勧めします。

 

最近では元タカラジェンヌが開いているお教室や受験クラスは多くなってきましたし、合格率も高くなっています。

本当に必要なことを学ぶためにも、そういったスクールに通うのが近道でしょう。

入ってからの厳しさなどを考えると、その道のプロが一番よく知っているからです。

 

時代とともに劇団の傾向も変わるところもありますし、伝統を守りつつ新しいことを取り入れていかなければ100年企業は続きませんのでこの限りではありませんが、お客様が憧れの世界を持って見ている、そんな宝塚歌劇団の一員になるためには、並大抵の努力では得られないと私は思っています。

 

プロ意識という言葉がありますが、最初からみんな持ち合わせていません。

研究科1年目なんて知らないことだらけですし、毎日必死で生きています。

そして在団中ずっと走り続けてきたことに、退団後初めて気づくのです。

 

本日お話したことは、厳しさの度合いに違いはあるものの、どこの世界でも同じかと思います。

そしてやっていくうちにプロ意識が身に付き、成長していくのです。

そのためには、企業に染まることも必要で、ここでいう“タカラジェンヌらしさ”というところが一番ポイントになるのではと思っています。

 

宝塚受験をするとき、審査員である演出家の先生は、この宝塚歌劇団を担うタカラジェンヌとしてふさわしいかどうかを念頭に審査しますので、タカラジェンヌらしさを演出し試験に挑むといいのではないでしょうか。

 

おまけ

宝塚受験に関して、コネというのはおそらくあると思います。

全くない世界というのはないでしょう。

でも一つ言えることは、コネやお金で解決できる立場の人がいるから自分が落ちるようではそれまでの実力なのです。

コネやお金がある人というのは、それだけの家庭環境で育った人でありそれはその人の恵まれた条件の一つです。

規格外のスタイルの良さを持つ人もいるわけですから。

 

今ある自分の魅力を最大限に生かし、向いているところは十分に伸ばし、足りないところはほかで補う。

ただそれを淡々とこなせばよいのです。

人と比べることもなく、自分と向き合う強いメンタルも自分で育てましょう。

 

持っているものは最大限に活かす!

これは生きていく中で最大の力を発揮するポイントです。

 

それぞれの個性だと思って気にしないことですね。

まあ、それができなくて思い悩むんですが(笑)

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた次回のブログでお会いしましょう♪

 

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