はじめまして。
著者のさくらと申します。
このブログでは、気くばり、心配りの重要性を私の経験を元に楽しくお伝えできたらと思っています。
自己紹介
私は宝塚歌劇団で7年間娘役として舞台に立っていました。
宝塚音楽学校の2年を合わせるとおよそ9年、タカラジェンヌ生活を送ってきました。
規律正しく、とても厳しいと言われる宝塚。ここでの経験に触れずして私の人生は語れません。
どんなにつらいことがあっても、華やかなあの舞台がありライトを浴びると今までの努力やつらいことなどは吹っ飛んでしまい、そこには感動と喜び・そして笑顔と達成感を感じることができました。
宝塚を退団したのはもうずいぶん前になりますが、社会に出て様々な仕事や経験をしてきた今、あの時にこういう教えがあったらこそ今があるのだなあと実感することが多く、こうやってブログにして発信してみようという気になったのです。
日本は世界中でもっとも“おもてなし”ができる国だと思っています。
日本で生まれ育ってきた私は、海外留学経験を経てもやはり日本が好きで、日本人の古き良きを大切にしていきたいなと思いますし、なにより“おもてなし”、“気くばり”に関して日本人である私たちは自信をもっていいものだと思います。
私は特に意識したことがなかったのですが、親しくしている知人が、
あなたはそこにいるだけでおもてなしの人だよ と言ってくれたり
普段何気なく取っている行動がきっかけで就職が決まったことがあったり
私が当たり前に行っている行動が、実はそうではなかったなんてこともたくさんありました。
宝塚の厳しい世界で当たり前の常識だったこと、実はこれがポイントでした。
気くばり・心配りのできるポイントを宝塚での教えとあわせてお伝えしていきます。
もしかしたら、今の時代にそれはちょっと・・・?って中には思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは人それぞれの感じ方なのでご容赦いただけたらと思います。
気くばりとは?
心配り、配慮。
相手のことを考えて先読み行動をすることです。
よく気が付く、こんな表現もします。
つまりこれって、相手の行動を見ておかないと行動できないわけです。
観察力。じっと見るのではなく、相手が次にどんな行動を起こすのだろうか?という想像力。
これらが必要になってきます。
相手の行動を先読みするには?
これは俳優業をやっている人にはわかることですが、人間観察をよくします。
入団したての頃、下級生のころというのは
通行人
カフェの客
貴族たち
このようなセリフのない役が多いのですが、実はただそこにいるだけではなくこんなことが求められます。
前でお芝居をしている主役を邪魔しないこと
自然な嘘のない芝居をすること
台本や公演パンフレットにはカフェの女1という役名がついていても、個人的に名前を付けたりその人物像を事細かに設定しています。
どんな性格でどんな行動を起こすのか?
この人はどういう状況で今このカフェにいるのか?
今日はこれからどこへ行くのか?
そんなことを考えます。
台本に、何かのセリフのきっかけではける(退場する)となっていたとします。
次の予定の時間がきたからそろそろ行こうかな?なのか
コーヒーを飲み終えたから行こうかな?なのか
この2つの理由だけでも、手元のカップの飲み方は変わるはずですよね。
店員さんとしてあなたがカフェで働いていたらこの行動を見ていれば、お水を入れに行くべきかどうか行動が変わるはずです。
タカラジェンヌ現役時代、宝塚以外の俳優仲間と役作りについて話したときに、表参道のある場所に座って通行していく人をただただ一日見てるなんてことをしてみたこともありました。
人間観察・行動観察ですね。
なぜこの時間にこの人はここにいるんだろう?
持ち物・服装・表情・髪型・歩く速度でいろいろ想像できますよね。
タカラジェンヌはパッとその人を見た瞬間に頭のてっぺんから足の先まで瞬時に見る癖がついているかもしれません。
ある目上の方がポケットから目薬を出されました。
その瞬間、私はティッシュを準備。
これは簡単にわかりますよね?
目薬をさした後って必ずと言っていいほど目から水分がこぼれませんか?それを事前にわかっているからこそ、その方が次に欲しくなるティッシュを準備できたりします。
さらにポイントとしては折りなおして使いやすいサイズにしてお渡しするとより相手は喜ばれますね。
この行動が自身の何のストレスもなくできるようになることが重要です。
あ~しなきゃ、こうしなきゃと思っている段階ではまだまだ。
相手に喜んでもらいたいからする!というのもまだまだです。
そんなこといちいち気にしていたら疲れて仕方がないです。
話が少しそれましたが、そういうわけでまずは身近な人の観察から始めてみてください。
きっと今まで気が付かないことを気づいてあげられますよ。
今日は、私の簡単な自己紹介からこのブログの立ち上げのきっかけ、そして気くばりとは?について触れました。
ではまた次回のブログで。