「さくらさんって本当にかゆいところに手が届く人だわ」
この言葉を結構いろんな人から言われます。
あくせく気を使っているわけではないのだけれど、手助けする部分がきっとそうなのでしょう。
逆の目線から言うと、こちらが望んでいないことを一生懸命してくれる人もいるのです。
相手のことを考えて良かれと思ってしていることでも的外れ・・・なんてことになったら意味がないですよね。
そしてただただ、迷惑なだけと言いますか、正直何もしないでいてくれた方がよかった、、、
なんてことにもなりかねません。
「手伝ってほしい」と声に出して言うレベルのものではないけれど、やってくれるととても効率があがる
気がきく、かゆいところに手が届くというのはこういうことだと思うのです。
だからそれができなくても困らない。
ちょっとしたことなのです。
例えで言うと、
料理教室でまな板の上で生地を練っているときに、まな板が安定せず少し動いてしまうとき、それを少し支えるだけで、生地が練りやすくなり先生の作業効率があがりますよね。
また誰かが食器を洗っていたら、その動作を邪魔しないように食器を拭く係になるとか。
ここでのポイントは
相手の行動を止めることなく
相手の動線を邪魔しないこと
相手が次に起こす行動がスムーズにいくように手助けすること
これができると、気が利く人、かゆいところに手が届く人と言われます。
つまり、この人がいると事がスムーズに運ぶからいてほしい!と重宝される人になるわけです。
注意点は
お手伝いをしようとして、相手の行動を止めてしまう結果になる場合。
この時は、声がけすらしないほうがいいと思います。
私はよくやってしまうので注意が必要ですが、良かれと思って「お手伝いしましょうか?」と声をかけて「大丈夫です!」と言われるパターン。
これ、相手の時間も自分の時間も奪ってしまって何一ついいことがないのです。
声がけしてくれて優しい人だな・・・
と思う反面、
いちいち、気にしてくれなくてもいいのに・・・
と思われることもあります。
自分が一生懸命人の役に立とうとしているのに、煙たがられる人、何の役にも立っていないという人はきっとこのタイミングを逃している人の傾向にあります。
「手伝いたい」「何かしたい」という気持ちが先立ってしまって、相手の気持ちが後回しになってしまっています。
これは親切な人に見えて、実は迷惑な人になっているのです。
これまた例ですが、オフィスでのコピー機でのシーン。
ここでも配慮は人によりさまざまです。
いろんな人がプリントしていますので、出力トレイに資料が出ています。
たまたま自分のプリントを取りに行ったときに、良かれと思って持ってきてくださる人がいます。
とてもありがたいときもあるのですが、まだ続きがあるのでまとめて取りに行こうと思っているから、そのまま置いといてほしいな・・・・と思うことありませんか?
あなたはどちら派ですか?
私は自分のものは自分で取りに行く派なので、そのまま置いておいてほしいタイプです。
重要書類などの場合もありますし、触ってほしくないケースもあるかもしれません。
持ってきてくれた場合は、ありがとうと言いますが、実はここでもこの時間のロスありますよね・・・
内容を見て、わかる場合は持っていきます。
続きがありそうな場合、よくわからない場合はそのままにしておきます。
これはオフィスにいる人たちの仕事のスタンスや、雰囲気・考え方にもよりますので、一緒に働く同僚・上司とのコミュニケーションで判断するといいかと思います。
このように、人によってさまざまな感じ方があるのをよく見て行動することが大事です。
そして、別に気くばりができないからと言って仕事ができないわけではありませんので、勘違いのないように。
自分が良かれと思ってやっていることが、相手にとって心地良いのかどうなのか?
このぐらいの気遣いは持つ余裕が欲しいところですね。
気くばりポイント
相手の動きを止めることなくできることが気くばり
あなたのおかげで気づいたらスムーズに行動ができているとなることが目的なので、わからないことを勝手に進めないこと
自分ではなく相手のことを考えるのが先
自分が手伝いたいからではなく、相手がもとめているかどうかを優先させる
日々のコミュニケーションを参考に
相手がどういう考えを持っているのか、どういうスタンスで行動しているのかにより次の行動が読めるので、それを参考にして先回り行動に役立てる
いかがでしょうか?
簡単なことではありますが、結局相手を見て、周りを見ていないとできないことです。
AIにはこの察知能力は難しいのではないでしょうか。
人にしかできないことをするのが、気くばりです。
最近つくづくそんなことを感じています。
優秀であることよりも、この気遣いに助けられることもたくさんあります。
人としての評価ポイントはたくさんありますが、これもさりげないけれど大切な評価ポイントです。
おまけ
宝塚歌劇団では、シーンによって小道具が必要になることがあります。
これを上級生に準備するのは研一(初舞台を踏んで最初の1年目)のお仕事。
上級生が出番前にそれを絶妙なタイミングで渡すことが求められます。
早すぎても遅すぎてもダメ。
これによって鍛えられた部分はたくさんあります♪
ご興味のある方はこちらの過去ブログを読んでみてくださいね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回のブログでお会いしましょう♪