日本人のおもてなしについてお話をするときに
“察する”
というのが出てきます。
相手が次にどういった行動に出るのかを察することで、先回りした行動ができ、気の利いた人だなと思われます。
いわゆる“おもてなしのできる人”となるわけです。
でも、察したことが相手の思う通りのことだった場合はいいのですが、実はそうじゃない場合もあります。
的外れなことをしてしまい、かえって相手に迷惑をかけてしまったということになれば元も子もありません。
これはただの思い込み。
お仕事の場でよく起こることですが、
言わなくてもこのぐらいはわかるだろう
普通はこうするだろう
この考えは非常に危険です。
特に関係性の薄い相手、複数人がかかわるプロジェクトなどは、くどいようでも“念のための確認”をしておいた方がよいでしょう。
念のための確認ですが、、、
重複していたら失礼ですが、、、
と言葉を添えて確認することで、失敗を未然に防ぐことができます。
私も同僚に“わかっているだろう”ということであえてメモも何も添えずにデスクに置いた資料が取引先に行っていなくて休日に催促の連絡が来たということがありました。
その日出勤していたスタッフが急遽対応してくれたことにより、事なきを得ましたが、締め切りなどで間に合わないとどうしようもなくなってしまうことなどあれば困りますよね。
人の記憶というのはアテにならないため、メッセージを添えるべきでした。
付き合いの長い同僚や上司であれば、本人の考えや行動をなんとなく知っているのでおそらく言葉少なくともできることはあります。
でも意外とお互いの小さな認識違いは実は少なくありません。
以前、あうんの呼吸でプロジェクトを進められる同僚がいましたが、お願いする案件の内容を綿密に打ち合わせし、準備物も完璧でした。
ところが当日になって、お互いが認識していた時間が違い大変なことになったことがありました。
約束の時間になってもいない・・・
そうなんです。
あうんの呼吸過ぎて、肝心の細かいところを確認していなかったのです。
いつもの時間でわかっているだろうという気持ちでいたことに、あらためて反省をした私たちでした。
少し話がそれましたが、“気が利く”というのは、その人の求めているものをほんの少し先回りして手助けができる、準備ができるぐらいでかまいません。
この匙加減を間違えると、ただのできない人になってしまい、的外れなことをする気が利かない人になってしまうからです。
“思い込み”を捨てるには、前提を疑うということが必要です。
きっとこうだろう
こうであるに違いない
という固定概念を外すことも重要です。
気くばりポイント
いい意味で相手に期待しない
重複してもいいので必ず伝える
確認を怠らない
この3点に気を付けることができると、たいていの失敗は免れます。
気が利く人になるためには“察する”前に“確認”
こちらを意識されるといいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた次回のブログでお会いしましょう♪